五島の未来を考えよう!
![]() ![]()
浜松市議会議事録 平成19年 11月 定例会(第5回)-12月04日−25号
P.152 ◆ 2番(小沢明美)
6番目の質問は、アカウミガメとその産卵地の文化財指定についてです。アカウミガメは、絶滅の危機に瀕し、国際的
に保護が叫ばれている希少動物です。浜松海岸は、アカウミガメの世界有数の産卵地です。浜松市は、その貴重な財 産を確認してからわずか2年後に、アカウミガメとその産卵地を市の文化財に指定しました。そして、保護、啓発のため に「親と子のウミガメ教室」を継続開催し、広く子供たちの情操教育の場としても活用されています。さて、文化財指定 から17年が経過し、舞阪海岸は合併により浜松市の海岸となりました。また、五島海岸はテトラポットなどで景観が失 われていることから、平成2年当時、文化財指定が見送られました。ことしも浜松海岸の文化財指定区域で51頭、五島 海岸に15頭、舞阪海岸に30頭の計96頭のアカウミガメが産卵のために上陸し、56頭が6276個の卵を産みました。
(パネルを掲げる)グラフをごらんください。20年間に及ぶアカウミガメの上陸頭数と産卵頭数の推移です。数字的に
は小さく感じるかもしれませんが、1キロ当たりの産卵頭数で比較すると、指定地は2.8、五島は6.7、舞阪は6.2となり、 極めて高い産卵密度となっています。全国的にも砂浜の侵食が進み産卵が減少している中で、舞阪海岸は年々砂浜 が成長し、五島海岸は砂州が東に延び、貴重な産卵地となっています。絶滅の危機にあるアカウミガメの貴重な産卵 地となっている浜松海岸は浜松市の財産であり、末永く伝えていくことが重要です。貴重な自然を守り、子供たちへの 環境教育や郷土愛をはぐくむことが、今、ますます求められています。そこで、アカウミガメの貴重な産卵地となってい る五島海岸及び舞阪海岸を浜松海岸同様に市の指定文化財に追加指定する考えはないか、お伺いします。
1回目の質問を終わります。
〔鈴木康友市長登壇〕
◎市長(鈴木康友) おはようございます。それでは、第2番社会民主党浜松小沢明美議員の御質問にお答えをいたし
たいと思います。
(略)
次に、御質問の第6番目、アカウミガメとその産卵地の文化財指定についてお答えをいたします。日本を主な産卵地と
するアカウミガメは、絶滅が危惧されている貴重な動物です。その主な産卵地の一つが、渥美半島から御前崎に至る 遠州灘海岸でございます。中でも浜松海岸は、緩やかな傾斜の広い砂浜を持ち、産卵地として適していることから、そ の保護のために平成2年に浜松市指定天然記念物に指定をいたしました。当時、五島海岸につきましては、テトラポッ ト等の設置により砂浜の状況が変化をしていたため、指定区域から外れた経緯がございます。また、舞阪海岸につき ましては、合併により新たに浜松市域となった区域でございます。近年の調査では、いずれの区域でもアカウミガメの 産卵が認められておりますので、御質問にあります五島海岸、舞阪海岸の市指定天然記念物への追加指定について 検討してまいります。こうしたことが、アカウミガメや産卵地である海岸の保護はもとより、浜松市の自然を大切に思う 市民意識の醸成につながることを期待申し上げております。
以上です。
浜松市議会議事録 平成18年 6月 定例会(第4回)-06月16日−14号
P.26 ◆ 63番(柳川樹一郎)
次に、中田島砂丘の保全について、北脇市長に質問いたします。
中田島砂丘は、日本三大砂丘の一つに挙げられ、年間100万人以上の観光客を集める、市内において有数の観光
地であるとともに、浜松市指定の天然記念物であるアカウミガメの産卵地として貴重なエリアとなっております。この中 田島砂丘は、白脇地域にとってはなくてはならないものであります。今では、白脇小学校の校歌に残る程度になってい るフトイ・イグサの産地でもあり、夏になると砂丘には、イグサの干し場として砂丘一面にイグサが干されたものでありま す。この風景も夏の風物となっていたものであります。また、白脇小学校では、運動会は年2回実施しており、春の運 動会は中田島砂丘で実施しておりました。この運動会も白脇住民の思いが浜や砂丘にあり、浜を愛し、守ろうとする気 持ちのあらわれであったと思います。このようなことから、地域の住民として、どうしても質問をしなくてはいけない思い になり、質問をするものであります。
中田島砂丘は、海岸侵食の影響から大幅に海岸線が後退し、砂丘の規模は縮小の一途であります。砂丘の高さも
以前の3分の1程度となっており、三つ、四つとありました砂丘もなくなってしまい、昔の面影はありません。馬込川右岸 では、以前隠しておいたお宝が出るまでになってしまいました。さらに、砂丘が減少した状況下では、台風が接近した一 昨年のときには、高潮が砂丘の一部を乗り越えて砂丘入り口付近まで大量の海水が流入いたしました。地域住民の間 では、砂丘の防災機能の低下に不安の声が高まっております。住民の皆さんにとっては、このままでは私たちの生命・ 財産にまで影響が出るのではと、いても立ってもいられないとの思いから、5月のウエルカメクリーン作戦にあわせ、砂 丘保全を啓発するために、砂のバケツリレーが地元自治会や市民団体の主催により行われました。人の力には限り があり、大量の砂を運ぶには至りませんでしたが、1200人余りの市民が参加して作業を行った結果、できたものは少 量の砂丘でしたが、大きな道しるべとなる事業となりました。私は、バケツリレーに参加した市民の熱い思いは尊重さ れ、重く受けとめるべきであると考えております。そこで、市民の思いを行政としてどのように受けとめ、行動するのか、 2点についてお伺いいたします。
1点目は、バケツリレーの趣旨を踏まえ、市民の思いを具体化するため、市としてどのような方法で砂丘の保全を図
るのか伺います。
2点目として、今後、防災機能の強化や生態の保全を図るため、砂丘部分についてはどのような管理を考えているも
のかお伺いするものであります。
〔北脇保之市長登壇〕
◎市長(北脇保之) 第63番新世紀浜松代表柳川樹一郎議員の御質問にお答えいたします。
第2番目の中田島砂丘の保全についての1点目、市としてどのような方法で砂丘の保全を図るのかについてお答え
いたします。
中田島砂丘につきましては、海岸侵食等により砂丘面積が大幅に縮小しており、また強い季節風の影響等を受け、
砂丘の高さも徐々に低くなっています。このため、御指摘のように一昨年の台風のときには砂丘内部まで海水が浸入 し、地域住民の方々からは津波や高潮に対する早急な対策を求められております。私も、本年5月の浜松まつりの際 には、砂丘の現状や砂が風で飛ぶのを防止するため、地元の方々が取り組んだ堆砂垣の状況を確認してまいりまし た。また、その後地元自治会と市民団体が主催した砂のバケツリレーにも約1200人の市民とともに参加し、多くの市民 の砂丘保全に寄せる思いを実感したところでございます。
遠州灘の海岸侵食につきましては、現在、国の天竜川ダム再編事業、県の遠州灘海岸保全事業などにおいて、その
対策が検討されているところですが、浜松市としても住民の思いを重く受けとめ、防災上や生態系保全の観点から、都 市公園事業として砂丘保全に着手することといたしました。今回の事業は、津波や高潮のときにおける砂丘内への海 水の浸入を防止するため実施するものでございまして、東側の保安林に堆積している砂のうち、約3000立方メートルを 車両により運搬し、海に面した砂丘第一列目の低い部分に約6メートルの高さまで積み上げ、あわせて砂丘を守るた めの堆砂垣を市民とともに設置するものでございます。今後も砂丘の状況を見守りつつ、引き続き、砂丘保全に必要 な事業を実施してまいります。
次に、御質問の2点目の砂丘部分について、今後どのような管理を考えているのかについてお答えいたします。中田
島砂丘は、住民不安を解消するために高潮や津波対策など防災機能の強化を優先して考える必要がありますが、多く の観光客を集める有数の観光地でもあります。海岸一帯は遠州灘海浜公園として都市計画決定され、また、アカウミ ガメの産卵地として市の天然記念物にも指定している貴重なエリアです。このため、特に管理が必要な砂丘部分約16 ヘクタールを土地所有者である県の許可を得て、都市公園として開設した上、関係機関、地元住民及び海岸保全に関 係する市民団体など多くの方々とともにその管理のあり方を検討し、市民共有の財産として適切な管理に努めてまいり ます。あわせて、砂丘南側一帯の海岸保全区域につきましては、これ以上侵食が進まないよう、海岸管理者である静 岡県に対して、その保全を強く要望してまいります。また、砂丘の維持が適切に行えるように、本年5月に採択されまし た文部科学省の科学技術振興調整費の研究を精力的に進め、砂の移動メカニズムを解明するとともに、将来にわた って砂を安定確保できるよう、国や県にその事業推進を働きかけてまいります。 ![]()
浜松市議会議事録 平成18年 2月 定例会(第2回)-03月10日−06号
P.78 ◆ 40番(平野國行)
遠州灘海岸の侵食は海岸全域に達し、ますます危機感が募る中、去る2月15日、海岸を共有する6市1町により、遠
州灘沿岸保全対策促進期成同盟会を発足させ、国・県への対策事業の働きかけや各市町村の取り組みへの支援な どについての協力関係を確認されており、期待は大きなものがあります。さて、私は今回、地元五島海岸に照準を合わ せ質問をいたします。私たちの子供のころの五島海岸は、中田島海岸にまさるとも劣らず、大砂丘と広大な砂浜や遠 浅の海岸を備え、ハマボウ等海岸植物の生息地であるとともに、アカウミガメの産卵地でもありました。また、サンドス キーや海水浴、魚釣りをした思い出が脳裏に深く焼きついております。しかし、近年の侵食により、これら砂丘と砂浜は 姿を消し、その被害は灯台の倒壊、防波堤の破壊にまで及んでおり、さらなる侵食の進展を想像しただけでも身の震 える思いがいたします。これはダムの建設や砂利採取等により、50年間も天竜川の土砂流下がないことや、かつては 公共工事の一端であった堆砂垣の設置が行われず、砂の堆積がなくなったこと等に起因するものとも思われます。も しこのスピードで侵食が進み、東海沖地震と大型台風とのダブルパンチでも受けたものなら、隣接する2420世帯の皆さ んが住み親しんでいる遠州浜団地における安全・安心が損なわれはしないかと懸念するところでもあります。
また、東海沖地震説もはや30年を経過、浜名湖から東のスロースリップも5年続き、確実に大地震に向かっていると
言われています。特に本市の下にあるアスペリティ震源域はとてつもなく広大で、大きな被害が想定されています。第3 次被害想定によると、津波の高さ4から5.6メートル、その速さは2ないし3分で到達、被害面積も5.41平方キロメートル に及ぶとも言われており、大きな被害を心配をする私たちに、津波の被害は保安林で防げると、常々お答えをいただ いております。しかし、五島海岸の保安林はすさまじい勢いで松枯れを起こしており、正直なところ当てにすることはで きない上に、アスペリティ震源域の大きさから判断しても、想定を上回る被害も考えられます。さらに、団地東隣には西 遠浄化センターが設置されており、五島海岸の侵食の進みぐあい、東海沖地震や大型台風の発生いかんによっては、 その機能を喪失する事態にもなりかねなく、およそ13万7000世帯、31万2000人の汚水処理が損なわれ、身体的苦痛を 与えるとともに、安全で安心な生活環境の提供が剥奪されることも考えられます。
一方、五島海岸にほど近い天竜川、安間川右岸には多くの企業や工場が建ち並び、ここへの被害も心配するところ
であります。ここでは相当量の危険物や毒劇物が保管されていると伺っており、これらの流出やそれによる二次的被 害も想定されます。特に、東海沖地震と大型台風とのダブルパンチを想像するだけでも心配は尽きません。そこで、以 下1点目、4点目、5点目を市長、2点目を技術統括監、3点目を農林水産部長に質問いたします。
1点目として、第3次被害想定は1998年からの3年間の基礎資料をもとに、2001年5月30日に公表した震度や津波高
であります。侵食が進み後退した汀線を基準にした被害想定に改める必要があるものと思われるが、どのように考え るか。また、このような現状において地域住民に対する安全・安心対策をどのようにお考えか、お伺いいたします。
2点目は、五島海岸における侵食の現状と具体的対策はどのように行っているのか。また、侵食対策について、市は
今後どのような取り組みを考えているのか、お伺いいたします。
3点目は、保安林の松枯れの現状をどう把握されているのか、これら保安林の樹種の見直しや緊急の植林の必要性
についての考えはないか。また、住民の生命と財産を守る保安林の保全に活用できる基金等が考えられないか、お伺 いいたします。
4点目は、西遠浄化センターを災害から守り、機能をストップさせない安全策の構築は、住民に対する大きな安心の
保障であります。安全対策はどのようにとられているのか、お伺いいたします。
〔北脇保之市長登壇〕
◎市長(北脇保之) 第40番創造浜松代表平野國行議員の御質問にお答えいたします。
次に、御質問の第3番目の五島海岸の侵食及び東海沖地震がもたらす諸問題と対策についての1点目、海岸侵食
に伴う被害想定の見直しと地域住民の安全・安心対策についてでございますが、海岸侵食は遠州灘沿岸一帯で発生し ている問題であることから、本市のみならず、沿岸他都市においても、県に対し津波被害想定の見直しを要望している ところでございます。しかしながら、想定される津波高は侵食の影響で大きく変わるものではないというのが県の見解で あり、現状では見直す予定はないとのことでございます。また、想定津波高に対する堤防の高さが確保されているかど うかが、浸水被害の有無の判断基準とされておりまして、五島海岸沿岸部における想定津波高に対する堤防の高さは 現状においても確保されているために、海岸部から内陸部への浸水は想定されておりません。しかしながら、地震や津 波は自然現象であり、必ずしも想定どおりになるとは限らないものでございます。このため、津波等の沿岸部に対する 危機管理対策といたしましては、津波警告灯付サイレン装置による住民への警報や、万一の場合に備えての緊急避 難を中心とした対応を実施することとしておりますけれども、今後とも県や地域住民の皆様と連携調整を図りながら、 地域の実情に応じた対応を図ってまいる所存でございます。
続いて、4点目の西遠浄化センターの安全対策についてお答えいたします。西遠浄化センターは、旧浜松市など3市
2町の下水を処理する施設として静岡県が建設し、昭和61年から供用を開始しておりますが、維持管理につきまして は、県から委託を受けた静岡県下水道公社が行っております。施設整備に係る安全対策でございますが、兵庫県南部 地震後の平成9年度以降に設計された施設につきましては、すべて東海地震を想定した耐震設計による工事を行って おります。また、それ以前の施設につきましては、平成10年度から耐震診断を実施し、この結果に基づき、耐震化の優 先順位の高い施設から順次工事が実施されております。西遠浄化センターにつきましては、平成16年度に管理棟の耐 震対策工事を完了しているとのことでございます。
次に、防災体制の整備でございますが、県では静岡県下水道防災計画において、流域下水道災害対策マニュアルを
策定し、また、下水道公社では静岡県下水道公社災害対策要綱を策定しております。これらにより、日常対策や災害 発生時の対応、連絡体制など必要な事項を定めております。さらに、例年9月1日の防災の日におきましては、県を初 め関係機関との情報伝達訓練を実施し、体制の強化を図っているところでございます。今後におきましても、県、浜松 土木事務所、下水道公社及び本市が相互に連携し、施設整備や防災計画のさらなる充実を図り、西遠浄化センター の安全対策の向上に努めてまいります。
〔後藤和夫技術統括監登壇〕
◎技術統括監(後藤和夫) 次に、御質問の第3番目、五島海岸の侵食及び東海沖地震がもたらす諸問題と対策につ
いての2点目、五島海岸の侵食対策についてお答えいたします。
浜松五島海岸は天竜川河口から馬込川河口までの全長約3.4キロメートルの海岸です。昭和34年の伊勢湾台風など
で大きな被害を受けたため、海岸管理者である県により、昭和35年から海岸堤防と突堤が施工されました。その後、 昭和41年から平成2年までは国の直轄事業として、離岸堤や消波堤が設置されました。天竜川河口部では、上流から の土砂供給と波の力による海岸侵食がバランスを保って、大量の土砂が堆積した河口テラスが形成されていました。 しかし、天竜川からの土砂供給がダム建設などで大幅に減少したため、河口テラスの侵食が拡大し、浜松五島海岸の 一部では表面の砂が流出し、砂利が露出しています。また、離岸堤、消波堤の前面の土砂が削られ、沈下し始めてい ます。このため、県では昨年3月に緊急対策として、浜松五島海岸への養浜事業を実施いたしました。さらに、災害復 旧事業として、昨年8月の台風で沈下した天竜川河口寄りの離岸堤1基と消波堤2基のかさ上げ、及び損傷した突堤 の復旧を本年3月に着工すると聞いております。
本市でもこのような状況を深刻に受けとめ、海岸管理者である県を初め、国土交通省・財務省へ機会あるごとに遠州
灘沿岸の海岸侵食対策事業の早期実施と、天竜川ダム再編事業の促進を要望しております。さらに、本年2月には、 同様の問題を抱える遠州灘沿岸の本市を含む6市1町が遠州灘沿岸保全対策促進期成同盟会を結成いたしました。 また、長期的な海岸保全対策を検討するため、沿岸の土砂移動や地形の形成メカニズムを先端技術で解明し、構造 物に頼らない海岸侵食対策を目指して、文部科学省の科学技術振興調整費を申請しております。今後とも、引き続き 国・県に対し強く働きかけていくとともに、愛知県との連携も視野に入れ、関係機関が一体となって遠州灘沿岸全体の 保全対策が実現できるよう取り組んでまいります。
〔伊熊 守農林水産部長登壇〕
◎農林水産部長(伊熊守) 次に、3点目の保安林の松枯れについてお答えいたします。松くい虫の被害は対策の実
施により、年々減少を続けてまいりましたが、平成12年度から再度増加してまいりました。こうした被害の増加は浜松 市に限ったことではなく、松枯れ防止対策は遠州灘海岸全体の課題となっております。このため、市といたしましては、 県との連携を図り、被害木の伐倒駆除を行い、被害の終息に向けて取り組んでいるところであります。しかし、被害木 を伐倒した結果、緑のクロマツで覆われていた保安林などの一部で地表の露出している箇所ができてまいりました。こ うした箇所をこのまま放置すると、防災機能は著しく低下しますので、市といたしましては、平成18年度から保安林の機 能を回復するため、地表の露出した箇所への植林などを行う治山事業を実施するよう県に要望しているところでござい ます。また、補植する樹種については、昨年11月に県とともに海岸林の植生調査を行い、潮がかぶるような箇所につい ては松くい虫の被害に抵抗力を持っているマツ苗を選択するとともに、住宅地に接した苗木の生育条件のよい箇所に ついては、現地に自生している広葉樹を含めて選択することといたしております。また、基金の活用をとのことでござい ますが、現在検討中の森林環境基金の使途は、その設置目的に沿って森林・林業ビジョン検討委員会で検討すること としております。保安林につきましては、治山事業での対応が可能でございますので、県の適切な実施を要望すること によって対応していきたいと考えております。
〔平野國行議員登壇〕
◆40番(平野國行) ただいまは私の質問に対し、御丁寧な御答弁をいただきまして、ありがとうございました。二、三、
思いと要望を述べさせていただきます。
次に、五島海岸の侵食問題でございますが、現場はまさに危機感迫るものがあります。昨年の台風では、高波が浄化
センター前の防波堤を越えました。地震とのダブルパンチは防波堤を壊し、松枯れの保安林を崩し、西遠浄化センター や団地を一気にのみ込むことも考えられます。一刻も早い恒久的な対策が求められます。安全・安心は姉歯の偽装問 題と同じです。いつ壊れるかわからない建物にはとても心配で住んでいられません。西遠浄化センターでは十分な安全 対策がとられており、大丈夫だよと、これだけでは海岸に近い住民は安心して暮らすことはとてもできません。市民に わかりやすい、津波のときにはこんな対策を、浸水対策はこんなぐあいに、高波高潮にはこのような設計を、停電や逆 流時の対策にはこんな計画を等々説明をされ、安心して暮らすことのできる保障をするのが行政の役目と思っておりま す。特に異常気象、温暖化が進んでおり、忘れたころに災害はやってまいりますし、同時に定番どおりのものは来ませ ん。住民を憂いから守り、安全・安心を提供していただきますよう要望いたします。 ![]()
浜松市議会議事録 平成18年 2月 定例会(第2回)-03月15日−09号
P.220 ◆ 2番(小沢明美)
3番目に、遠州灘の侵食対策についてです。
遠州灘海岸の侵食は、昭和40年代には平均200メートル以上あった砂浜が今では50メートル以下となっている場所も
あり、特に中田島海岸や五島海岸においては効果的な対策が緊急課題となっております。深刻化する遠州灘の保全 に向け、沿岸の6市1町が連携し「遠州灘沿岸保全対策促進期成同盟会」を2月15日に設立したことは事の重大さを 物語っており、その取り組みに期待をするものであります。国土交通省の調査によれば、全国で侵食対策の事業実施 箇所は235カ所に及んでいるとのことであります。また、1年間に消えた砂浜の面積は何と160ヘクタールに及び、それ は東京ドーム34個分に当たるという驚くべき事実であります。民放テレビの中で紹介されていた神奈川県の秋谷海岸 を初め、新潟県の柏崎市、千葉県の九十九里浜の吉崎海岸などでは、侵食される原因を住民は「防波堤ができてから 砂浜が消えてしまった」と言っていました。また、財団法人土木研究センターの宇多高明氏も「侵食の一番大きな理由 は防波堤の建設によるもの」と答えていました。これは、潮の流れが防波堤の建設によって今までの流れと変わってし まうからだと説明されていました。こうした現象は、遠州灘海岸においても同じようなことが起こっています。中田島海岸 では、馬込川河口の導流堤や五島海岸の波消しブロックの影響で西側が侵食され、新居の海岸は、浜名湖の今切口 にある導流堤や離岸堤が侵食の要因になっているようです。
これまで侵食の主な原因は、上流のダムなどの影響で天竜川河口へ運ばれる土砂が減少し、それに伴い、海岸へ
流れる土砂が減ったことと、沿岸構築物による砂の流れの遮断によるものだとされておりました。そして、当面の対策 として、海岸に砂を投入する養浜事業が実施されてまいりました。ところが、天竜川の砂は、沿岸流で西側に運ばれ、 侵食は天竜川東岸の砂の供給を受けない旧浅羽町や旧浜岡町の海岸でも起きています。人工構築物が設置されて いる海岸の西側は、例外なく侵食が激しく進んでいることがわかっています。こうした現象は、黒潮が西から東に流れ、 沿岸流が逆に東から西に流れることに起因します。そのため、海に人工構築物があると沿岸流による砂の供給が絶た れ、侵食だけが進むようです。そこで、これだけ影響のある防波堤、導流堤、テトラポット等の人工構築物を放置せず、 一部または全面撤去や設置の大きさ、形状、方向などに工夫を試みてはいかがでしょうか、お伺いします。
2点目は、車両の乗り入れ規制についてです。静岡県と浜松市は、海岸法による車両の海岸走行規制に先駆けて、
今から10年前の平成7年に車どめを設置し、車両の走行を食いとめました。当時の対策としては画期的な取り組みと 評価しております。しかし、その後、法的な規制は一向に進まず、五島海岸ではいまだに車両が走行しています。愛知 県は、渥美半島の表浜海岸一体を、アカウミガメの保護を目的に、ことし1月、車両等の乗り入れ規制を実現させまし た。これは、オフロード車の無秩序な乗り入れ等によりアカウミガメの産卵やハマヒルガオ、コウボウムギなどの海浜 植物の植生地である砂浜の自然環境を守るために規制を実施したものです。全長約47キロメートルの海岸のうち、三 河湾国定公園特別地域内の35キロメートルについては自然公園法で規制し、そのほかの12キロメートルについては海 岸法により、海岸管理者である愛知県知事、豊橋市長の権限で規制しました。そこで、海岸を保護する上で、侵食の 要因の一つになっている車両の乗り入れを規制することを最優先したらと考えますが、お伺いします。
〔後藤和夫技術統括監登壇〕
◎技術統括監(後藤和夫) 次に、御質問の第3番目、遠州灘の侵食対策についての1点目、人工構造物についてお
答えいたします。
海岸に設置される人工構造物は、目的に応じて海中の漂砂、漂砂というのは砂が漂うと書きますけども、漂砂を制御
する離岸堤や潜堤、潜堤というのは潜る堤防という意味で水面下に潜った堤防でございますが、離岸堤や潜堤、波浪・ 高潮を弱める消波堤、海への河川放流を円滑にする導流堤などがございます。浜松五島海岸では、天竜川の河口テ ラス、河口テラスといいますのは、河口部に砂が台地状に堆積したものでございますけれども、この河口テラスが侵食 されまして離岸堤や消波堤の前面が洗掘されまして構造物に影響が出ております。海岸管理者である県は、本年3月 より災害復旧工事に着手し、現状の海岸形態の維持を図ると聞いております。
一方、浜松篠原海岸では、馬込川河口の導流堤や離岸堤による漂砂の遮断などが原因で下手側の篠原海岸に著し
い侵食をもたらしております。県は、昨年12月に開催された専門家や関係機関で構成する遠州灘沿岸侵食対策検討 委員会の緊急提言に基づき、養浜工を基本としつつ、必要最小限の構造物として離岸堤の設置を検討することとして おります。本市としましては、環境や景観に配慮し、離岸堤の一種である潜堤を要望するとともに、侵食の原因の一つ とも考えられる馬込川河口部に堆積した土砂のしゅんせつ及び馬込川導流堤の一部撤去を県に強く要望しているとこ ろでございます。
構造物の撤去、改築、新設した場合の海岸へ与える広域的な影響につきましては、土砂の動きが詳しく解明されて
おらず、局所的な対策にとどまっているのが実情でございます。しかし、一つの対策が下手側での新たな侵食原因にも なることから十分な検討が必要と言われております。本市としましては、広域的な土砂移動や海底の地形の変化のメカ ニズムを解明いたしまして、構造物に頼らない減災対策や環境保全対策を検討すべく、大学や、御質問にもございまし たような宇多先生、海岸の第一人者である宇多先生などの専門家、それから先端企業と連携をいたしまして、文部科 学省の科学技術振興調整費を活用した事業展開を目指しております。
次に、御質問の2点目、車両の乗り入れ規制についてお答えいたします。最近の海岸利用につきましては、釣り人や
サーフィンなど海岸利用の多様化から、一部の利用者が波打ち際近くまで車両を進入させることにより、飛砂の防止効 果のある、砂浜に植生しておりますハマボウフウやハマヒルガオなどの海浜性植物や、アカウミガメやコアジサシなど 希少動物の生育・生息環境にも大きな影響を与えております。
浜松篠原海岸では、静岡県西部農林事務所が防風林の保護の目的で設置しました車どめにより、海岸への車両進
入が防がれているところでございます。浜松五島海岸につきましては、自然公園の区域外ということもございまして、海 岸法の規制しかないわけですが、平成16年に静岡県と本市が事務局となりまして開催しました五島海岸海辺づくり会 議おきまして、地域住民や海岸利用者との間で車両乗り入れを規制することが合意形成されました。現状を県に確認 いたしましたところ、乗り入れ規制に伴って必要となります駐車場、この駐車場の設置とあわせて規制の検討を行って いるということでございました。本市といたしましても、海岸環境の保全と適正な利用を図るため、県と連携し、必要な協 力体制を築いてまいります。
堆砂垣は2008年3月初めからすでに作られ始めている。(写真は3月4日撮影)
![]() ![]() ![]()
第11回南区協議会議事録より(平成19年12月20日(木) 午後1時30分〜3時30分)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ward/minamiku/conference/minamiku/minami1911/document.htm
ア 地域づくり助成事業について
<事務局から、「平成19年度地域づくり事業審査結果」について資料に基づき説明>
・採択事業:遠州灘海岸保全事業
・申請者 :海岸侵食災害より住民を守る会
・事業内容:堆砂垣説明看板の設置、門松の設置
(区長)
当団体は、浜の砂を結ぶバケツリレーなど、一生懸命に取り組んでいます。10月6日には、堆砂垣を300人ほどで設
置しました。12月31日から1月1日にかけ浜へ人が集まりますが、寒いのでそれを壊して焚き火をする人がいます。その ため、たい砂垣についての看板と参拝客を温かくお迎えするための門松を24日に設置する方向で動いています。
(会長)
堆砂垣はどこかで買ってきますか。
(区長)
ホームセンターで売っている500円ぐらいの天津すだれと杭を組み合わせます。横には竹を通して結わえています。
(会長)
竹は近辺から取ってきたものですか。
(区長)
横竹は細くて長くないといけないので、どなたかからいただくか買っていると思います。杭と天津すだれは買わないと
いけないです。
(会長)
竹は、天竜川の河川敷など地域に沢山ありますので、ボランティアでできるだけそれを取ってくれば非常に良いと思
います。この次あたりそういう企画も出してもらいたいと思います。
(区長)
2月下旬ぐらいにまた行うということですので、ちらしができたら差し上げたいと思います。
(内山博之委員)
昔はすだれを県に用意してもらっていましたが、県からもらうことはできませんか。海岸浸食については、ボランティア
だけだと大変だと思います。
(区長)
市でも、活用いただくよう地域づくり助成事業として用意させていただきました。これが一体感の醸成を育んでいくの
ではないかと思います。
(4) その他 連絡事項等
ア 区協議会等会長会議について
(会長)
それでは(4)その他連絡事項等のア 区の協議会等会長会議について連絡させていただきます。12月17日に第1
回の区協議会等会長会議があり、7区の協議会と12の地域協議会が一同に会して話し合いを行いました。この会議 は、市民協働、地域振興を目的に各区の連絡調整を行うもので、年1回開催ということです。当日は前後半に分かれ ていて、前半は要綱の決議、後半は地域の抱える課題を市長列席の下に提案しました。座長は中区の伊藤会長、副 は天竜区の中谷会長になりました。
主な意見として、地域協議会と区協議会の意見が非常に違うため、地域協議会廃止には反対というもの。北遠は共
通して高齢者問題、老老介護、子育て問題といった現実的な課題。それから、以前、都市内分権という話がありました がどうなったのかという疑問もありました。それから、浜北の副都心については、市民に分かりやすい判断材料がほし いという話がありました。それから、西区では、バス廃止について協議会に諮らずに決まったということで非常に怒って いました。こういった問題も先に協議会へかけてもらい、そこで出た意見をもとに実施してほしかったということです。ま た、南区は3月に行いますが、西区でも来年2月にガーデンパークで一大イベントを開催するということで宣伝をしてい ました。
南区としては、天竜川、遠州灘、中田島と市の重要環境資源がそろっていること、土地利用について農地が非常に
多く半分以上が調整区域のため非常に問題になっていること、この2つについてはいずれも危機的状況にあると注意 を促しておきました。また、沿岸には迷惑施設がそろっていますが、特に津波の対策について本格的にインフラ整備を してほしいということを挙げました。それから皆さんからの意見も多かったことですが、都市機能の中で一番大事なもの は食と住の次に医療の問題ですので、地域にあった規模の病院が欲しいということを提案させていただきました。病院 側も赤字や医師不足といった問題を抱えていますが、住民としては最も大事なサービスの一つとして位置づけています ので、もう一度見直してほしいということを挙げておきました。それから、もう一つ市長が教育について熱心ですから、私 の個人的な見解ですが、小学校、中学校の一番大事な時期に自然体験が教育の中に取り入れられないことは非常に 問題になりますので、天竜川河川敷の水辺の学校計画について、市長自ら推進してくれるようお願いしました。これ は、ただ公園を作るということではなく、地域の人たちが色々な自然体験する、また、地域高齢者の福祉の拠点にもな りうるものです。お金もあまりかからないので、是非実現してほしいとお願いしました。時間的な制限で、各委員の意見 を聞くだけで回答はありませんでした。最後に市長の話があり、地域協議会の廃止について平成22年度までに検討す るということ、限られた予算内での行政ということを理解してほしいということ、子どもの教育と福祉については重点施策 としていくということでした。いずれにしても後日文書で回答があると思います。
イ 南区の松くい虫被害対策事業について
(森林課)
松くい虫の被害対策について、県西部農林事務所の森林整備課と検討した結果、良い方向が見つかりましたので御
報告させていただきます。海岸の第一線の松林については、県有地が多いこともあり県が主体的に対策を講じてきま した。内陸へ入った住宅地、農地のところは国有地になりますので国へ対策の申し入れをしてきましたが、なかなかや っていただけないため、従来は市で対策を行ってきました。毎年、県と市を合わせて数千万円を使って抜倒駆除や空 中散布を行ってきましたが、なかなか赤茶けた松がなくならないという現状でした。新居や舞阪では、一回集中的に処 理をしたようで、大分赤茶けた松が減っています。浜松は海岸線が長いので、なかなか追いつかないという現状でした が、他の市町の様子を見ても、一回赤茶けた松をなくして発生源を絶つことが一番効果的ということで、県にも予算付 けを要望しました。県も11月補正予算でお金を付けてくれたため、正月明けから来年度にかけ、集中的に赤茶けた松 を全部抜倒して発生源を一回絶ってみたいと考えています。もちろん全面的にすぐ良くなるわけではないと思います が、毎年何千万もかけて一向に赤茶けた松が減らないという状況は一回は改善されると思います。
(内山博之委員)
来年にかけて赤い松を全部伐採するという話ですが、今までもやってきたことではありませんか。
(森林課)
例えば、馬込川左岸の国有地など、手が付けにくくてどうしても残ってしまうところがありました。
(内山博之委員)
何年も前から話が出ていることですが、個人の所有地のところはお金がかかるため手がつけられていませんが、そこ
までやらないといけないと思います。
(森林課)
今までは個人所有のものは基本的には各個人にお願いしていたためなかなか手がつけられてきませんでした。た
だ、毎年何千万も無駄になることは非常に良くありませんので、さしあたり来年度末までは、発生源になっていると思わ れるところについては、承諾を得ながら対応していくことを考えています。
(内山博之委員)
実際、今ではもう東海道線新幹線の北の方まで被害が出ています。処理費用が非常に高く、また処理しても近隣の
個人所有地のところからうつってくるので、いくら防除してもいたちごっこになっていると思います。
(森林課)
そこをなるべく解消したいので、是非皆さんに御協力をいただき、民地部分も含めて発生源と思われるところを整理
していきたいと考えています。
(大山英雄委員)
私も松くい虫対策をやりましたが、その中で成功したのは三方原の満州街道だけで、三方原の東西は開拓農協が所
有していましたが、費用がかかるからとやらなかったところ今ご覧の通りとなっています。海岸線については、その当 時、毎年県が空中散布をやっていましたので一応防いでいました。ただ、庄内半島では、漁協の反対運動のため、結 局あれだけ松の木があったところが一本も無くなりました。昔からずっと対策をしていれば保存されていたはずですが、 自然形態を破壊すると言って空中散布を反対したところ、発生しだしたら手のつけようがないというのが現実です。最 近は、松くい虫が入らない強い樹種ができているようですので、できるだけ早い時期からそういうものを植栽することが 大切だと思います。今あるものを防除することも大切ですが、おそらく防除しきれないと思います。
(森林課)
県では、もう数年前から、第一線のところについては抵抗性松を植え続けています。皆さんと考えていきたいのは、二
線、三線の松についてのことで、松林として残していくのか別の形にするのかということを含め、今後御相談をしていき たいと思います。 ![]()
第9回南区協議会議事録より(平成19年10月24日(水) 午後2時〜4時10分)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ward/minamiku/conference/minamiku/minami1909/document.htm
ア 環境基本計画について
<環境企画課から、資料に基づき説明>
(会長)
非常に膨大な内容でしかも非常に大事な問題です。概要といっても相当な内容ですので、ページごとに質問ということ
にしたいと思います。まず、3ページで何かございますか。
(大山英雄委員)
4章の施策の基本的方向についてですが、川の水質でなく色汚染については一向にこういうところに取り上げられま
せん。水の色汚染については、国が全然規制をしていないため、昨年、浜松市で公共水域の色汚染委員会というもの を作り、今年の3月に市長へ成果を答申しました。これから検討して、来年ぐらいから実施するということですが、その 問題をどう扱っていくのか。もし計画を作るなら一項目ここへ入れていただけるとありがたいと思います。
(環境企画課)
この概要版には表れてきませんが、計画本編の第4章(2)水質汚濁対策の推進の中で、色汚染対策についてもはっ
きりと明記されています。具体的な進め方については環境基本計画で位置づけるものではありませんが、体系的には しっかり位置づけられています。
(会長)
芳川の例でしたが、やはり川全般の問題ですので、是非よろしくお願いします。
(鈴木勝委員)
天竜川は国土交通省の管理ですが、これには浜松市の環境問題ということで書かれています。国との連携はどうか
という心配を持っています。また、河輪地区は川と言ってもジャングルになっていて、住民は、これが水害の一因になる のではないかという心配を持っています。そういうことが何もうたわれていないようでしたので少し心配しています。
(会長)
国交省は、市・県との縄張り意識みたいなものがあり、非常にやりにくい訳ですが、天竜川は浜松にあるわけで、ま
た、中野町以北は非常にきれいですが、それ以降は非常に汚いので、是非お願いします。
(小楠一委員)
基本方針2「健全で豊かな生活環境」の中に入るのかもしれませんが、荒れ農地が非常に増えてきていて、そういう
意味では生活環境という点で問題になると思います。
(環境企画課)
それについては、基本方針3「自然と共生する都市を築く」(1)森林・農地の公益的機能の増進という中に位置づけて
います。その中に農地の保全という項目を設け、例えば計画的な土地利用、耕作放棄地の発生予防、農地の有効活 用の中でほ場の大規模区画化や集団化、農地の利用集積の促進、市民農園等への活用といったことに触れていま す。
(会長)
それでは、4ページの資料2の方へいきたいと思います。
(区長)
資料2は資料1の前提資料とお考えいただければと思います。
(小楠一委員)
4ページで気になったのは、産業廃棄物の排出量が一般廃棄物の5倍以上あるというところで、現状のイメージがわ
きませんので、説明をいただけたらと思います。また、5倍もある産業廃棄物がいったいどこでどのように処理されてい るのか、実態の説明をお願いします。
(環境企画課)
申し訳ございません。即答できません。
(区長)
色々なデータを積み上げてきた結果ですが、今資料を持っていませんのでちょっと難しいです。
(会長)
実際の冊子には出てくるということで良いですか。
(環境企画課)
はい。
(会長)
次に、5ページの資料3です。これは基本目標を重点的に推進するための基本的な考え方で、主体性、地域性、緊急
性の視点で実施していきます。
(区長)
環境基本計画を、どこの都市の計画を見ても同じというようなものにしたくないということで、浜松の特性を表現の中
に織り込んでいこうとしたものがこの資料です。
(会長)
6ページで何かございますか。環境管理手法というのはどういう手法ですか。
(環境企画課)
既に市役所内部では、ISO14001というものを取っていますが、こうしたものを市役所だけでなく企業等にも導入し
てほしい、最近はISOを取得するハードルが高いので、エコアクションという簡易版の仕組みもできていますので、そう いったものも含めて活用していきたいということです。
(会長)
わかりました。それでは、7ページにいきたいと思います。
(小楠一委員)
先ほど質問しました荒れ農地についてはどこに入っていますか。
(会長)
荒れ農地は、市街化調整区域と市街化区域の両方に渡ると思いますが。
(環境企画課)
1つの位置づけとして、天竜川・浜名湖流域環境活性化プロジェクトの中に、地域資源を有効に活用しながら地域の
魅力を高めていこうというエコミュージアムの形成がありますが、エコミュージアム形成にあたり、当然地域が荒れてい ては仕方がないということで、荒れ農地対策も含まれてくるものと思います。
(大山英雄委員)
最終的には地球温暖化対策の推進というようなことが一番大きな課題になると思います。これは、一般世帯でもどこ
でも適用される非常に大きな問題ですので、全住民が認識をして抑制対策に協力できるような対応をしていただけると 非常にありがたいと思います。今は項目だけですが、具体的に電気を消しておけばプラスになるというような、色々細 かなことがあると思います。そういうことがどの世帯でもできるようなマニュアルを作り、各世帯へ配っていただけると非 常に効果が上がると思いますので、是非お願いしたいと思います。
(会長)
ただ今の意見は9ページにも関係しますが、それでは8ページにいきます。
(戸塚晃彦委員)
環境指標ですが、今までのページのものは10パーセント台でしたが、ここだけ90%台になっています。佐鳴湖のこと
も書いてあり、この基準は何だろうと疑問を持ちました。
(環境企画課)
環境基準ということですが、環境基準点というものが多数あり、その数だけ環境基準があります。現在、クリアしてい
るところが9割ぐらいということです。100%に少しでも近づけていくために、26年度は94.6%を目指そうということで す。
(会長)
最後の9ページですが、これは先ほどありましたとおり、総括的にマニュアル化したものなどが欲しいということを意見
としていきたいと思います。そのほかありますか?…計画案については、パブリックコメントや説明会があるということで すので、そちらで意見を出していただくということで、この件については終わりたいと思います。 ![]()
第7回南区協議会 議事要点 平成19年8月22日(水) 午前9時30分〜11時
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ward/minamiku/conference/minamiku/minami1907/document.htm
(内山博之委員)
芳川と馬込川の合流地点に、今は竹が茂っていて見えませんけども、以前埋め立てたビニールなどが高さ3mぐらい
で50mぐらいに渡って露出しています。中田島海岸で露出した時には大騒ぎとなり、応急措置はしましたが将来的にど うなるかわかりません。合流地点がやはりひどいので大問題になると思います。環境問題についても考えていただき、 早く手を入れていただきたいと思います。
(区長)
以前からお話を伺っていまして、区ではまちづくり課が窓口にはなりますが、河川ですので、対応については河川課と
静岡県土木が主体になっていくという話になっています。その様子については今後とも留意していきたいと思います。
第4回南区協議会 議事要点 平成19年7月6日(金) 午後2時〜4時
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ward/minamiku/conference/minamiku/minami1904/document.htm
<事務局から、「松くい虫の被害対策」について資料に基づき説明>
・松くい虫の被害対策ですが、平成19年度の伐採駆除予算は130万円、今のところどこの箇所をやるかということを検
討中ということです。平成20年度についても、伐採駆除の予算を要望してまいります。
(内山博之委員)
伐採してその都度駆除に入るということですけど、伐採した下の根に皮が残っている部分まで処理しないと、そこから
また出てしまいます。根の方まできちんと処理しないと、その根の方に何十匹と虫がいますので、ただ切っただけでは ダメです。
(区長)
本日欠席の委員から「空中散布を再開したら」という御意見が出ています。それについてはここで御議論いただいた
ほうがいいと思います。区の予算でないものですから、ある程度の意見を出して、今回要望するという形になります。
(内山博之委員)
反対意見もあり、県有地についてのみ空中散布をやっています。全ての防風林をやっていないので、最近では松くい
虫が拡大しているのが実情です。
(柳川五朗委員)
この場で意見として出しても、実際には海岸沿いの自治会長さんの意見を聞いて、それに基づいてやるということに
なります。
(会長)
実際には、いろいろ自治会長さんの意見もあるということで、一番大きいのは住民の反対ということです。
(南部公園管理事務所長)
防風林の中で一番多い面積を占めているのが県。これが空中散布に関係しています。あと、残りの3分の1が市にな
ります。これについては、これから本格的に処理をしていきます。空中散布はほとんどやってないという中で、また伐採 とかどのくらいの予算を要求していくかということが関係してきます。それと遠州灘海浜公園の部分です。これについて は、公園の利用者があり、薬剤散布そのものが禁止されるべきということで、現在では早期発見、早期伐採になってい ます。
(会長)
今の説明で、だいたい結論が出たようですけども、薬剤はまずいということで、例えば注入なんかもまずいわけです
ね。
(南部公園管理事務所長)
薬剤が飛散するのが問題です。ですから、幹に注入することは理解が得られます。ただ、薬剤を注入するのは、すご
くお金がかかるものですから、文化財に指定されてる根上がり松などに行っています。
(区長)
空中散布というのも難しいので、協議会としてのまとめは現状行っているとおり伐採中心にならざるをえないという判
断ですね。
(会長)
伐採と根まで処理をという形で要望をまとめてもらうということでよろしいですね。
<事務局から、産業経済振興について資料に基づき説明>
・区役所は受付窓口ですので、御相談いただいて、本庁の商工課と連携して事を進めていきます。
<事務局から、鵜のフン害と悪臭について説明>
・鵜のフン害と悪臭について、担当課の森林課へ問い合わせたところ、野生の鳥については原則的に捕獲禁止になっ
ているということです。捕獲の許可については、種類によって市と県・国で許可をおろすものがありますが、鵜は県の管 轄になります。団体の方のみの対応となりますので、個人については今のところそういうようなものがありません。県の 農林事務所によると、テープを貼るなどの防御策を考えていただいたら、ということでした。
(会長)
これは県の西部農林の許可がいる。また個人ではダメということですね。よろしいですか?
(内山博之委員)
今、鵜だけでなく農家で大変困っているのはハクビシンで、ものすごく増えて、スイカなんかがほとんど全滅ぐらいやら
れてしまうらしいです。どういう対処していいかわからなかったのですが、西部農林のほうへお伺いしてみます。
(事務局)
鳥獣類ということで、鳥も動物も一緒の扱いですので西部農林へお願いします。
<まちづくり課長から、中田島砂丘の補填事業について説明>
(まちづくり課長)
中田島砂丘の補填事業ですが、保安林地内の砂を平地に運搬するということで、都市公園事業の一環として砂丘造
成を行うという計画です。現在、本庁の公園課が県の西部農林事務所と調整中で、8月ごろまでに目処をつけたいとい うことです。調整がつき次第、予算化している2000万円の工事を施行したいということです。次年度につきましても区と して要望してきたいと思っています。
(柳川五朗委員)
これは是非実現の方向で力を入れていただきたいと思います。バケツリレーではなくて、機動力でかつての大砂丘と
なるような、やはりシンボルとなるようなそういう大きな砂丘を形成するというような意気込みで、是非県の方も力を入れ ていただきたいと思います。これについては早急に、地域といたしましても強くお願いしたいと思いますので、よろしくお 願いいたします。
(会長)
これは、おそらくここにいる全員の要望だと思います。
<まちづくり課長から、天竜川河口の高潮対策について説明>
(まちづくり課長)
西遠浄化センターの前の土手の高さが不足で、高潮対策が不十分である、という御意見であったと思います。県では
津波対策としまして東京湾を基準に高さ6m以上になるように、河口の防潮堤等の整備をしてきました。浄化センター 付近の自転車専用道路も高さ的にはクリアをしている、ということです。いずれにせよ丸太が入ったという経緯があると いうことですけれども、これから現地をよく調査しまして、そうした経緯を関係機関へ要望していきたいと思っています。
<区民生活課長から、海岸沿いのゴミ対策について説明>
(区民生活課長)
不法投棄対策につきましては、本庁の産業廃棄物対策課とまち美化推進課が関係しており、いずれも予算的には本
庁要求の本庁執行予算となっています。本年度は、産業廃棄物対策課では1200万円の予算で、業者委託によって南 北2班に分かれて月に25日程度パトロールを実施しているということです。これについては、来年度も同様に予算要求 をしていくということです。まち美化推進課では、主には家庭ごみの収集場所のパトロールが中心となっているそうです が、一部不法投棄されたものの回収を実施してその処理をしているということで、来年度も同様に予算要求していきま す、というお答えをいただきました。
(澤根羊子委員)
巨額な1200万円という数字を前年度も今年度もとのことでしたが、効果はいかがでしょうか?私どもが家庭のゴミを
出している立場から言いますと、なんだか申し訳ないような、また、それでどれだけ効果が上がったのかな?というよう な心配をしますが、何か目に見えるようなものはありませんでしょうか?
(区民生活課長)
1200万円というのは、基本的には産業廃棄物の不法投棄の対策ということで、内容については未然防止と早期発見
ということで、廃棄物の除去まではやっていません。不法投棄をされやすいような場所を中心にパトロールを行っていま す。夜中の1時ごろまで、夜間に実施するのが月に8日程度、昼間がその残り15日程度、毎日2組でやっています。これ は、未然防止ということなので、効果はあると考えています。
(内山博之委員)
海岸の巡視員を何年かやっていますが、篠原から五島海岸まで、放置車両が5台ぐらいあり、毎月レポートを出して
いますが、それが一向に片付きません。早く対応してもらわないと、ゴミをそこへ置かれてしまいます。
(区長)
不法投棄の関係につきましては、今後継続的に本課に対して要望していきたいと思います。
(南清掃事業所長)
不法投棄の件で現状を少し御説明しますと、国県各機関と連携をとって不法投棄防止協議会というものができていま
す。ここの基本的な考えは、その土地を管理しているものが責任をもって片付けるというものです。ですからこの件につ いては、県が責任をもって片付けなければいけないものですが、予算的なものがあります。地元に関しては南清掃事 業所でやっており、現在、週1回水曜日にパトロールをし、不法投棄の回収をしています。ただし、燃えるゴミ、家庭ご みのみです。また、燃えるゴミで大量に不法投棄されているものについて、自治会から要請があれば回収しています。 それから、来年度からまだ確定はしていませんが、普通ゴミの民間委託により余った職員を、粗大ゴミの回収やパトロ ールの強化として、先ほどの1200万円とは別に力を入れていきたいということで、予算計上しています。
(会長)
ただ今の内容については、一歩踏み込んだ対策も見られるということで、よろしくお願いしたいと思います。
(事務局)
それでは、今回欠席されている委員からの意見が届いていますので、一部紹介させていただきます。6点あります
が、1件は地区団体個々の問題ですので省かせていただきます。1件目は、耐震問題のある市有の建物については早 急に適切な修繕等をお願いしたいということです。2つ目は、地区自治会の集会所等の設置や改修にかかる費用につ いて、市から補助金を出していますが、その補助金の枠を地区自治会連合会の活動拠点となる集会所についても認 めてほしいというものです。3つ目が東芳川河川公園について、市の河川課で計画しているもののなかなか進展してい ないことから、早急に事業着工を望んでいるものです。4つ目は、松くい虫被害対策です。もう1点が、遠州灘海岸の自 然保護について早急に対処するよう国・県に強くに要望してほしいということです。 ![]()
第3回南区協議会 議事要点 平成19年6月28日(木) 午後2時〜4時15分
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ward/minamiku/conference/minamiku/minami1903/document.htm
(2) 平成20年度予算概算要求について
<区長から、区のデータを地図化した図面を示しながら区の現状について説明>
(内山博之委員)
ちょっと、いっぺん聞きたいことがある。海岸の国有地の問題で、あそこの中に民有地が真ん中にある。それで、まあ
今は松を見たくないような状態になっております、実際に。松枯れで。それで、この前もたまたま千本松原見てきたです が、あそこには枯れ松が1本もないですよね。皆さんももうご存知かと思うけど、1本の枯れ松の中に何匹ぐらいマダラ カミキリが入ってるかと思います?ちょっと、わかりませんけど、何千匹ですよ。それで、30cm四方に皮をむいてみる とその中に100匹ぐらいいるでね。どうしようもない、防ぎようがないね。いくら切っても、ちゃんと根まで処理しないと、 切った切り株の下に虫が入ってる。ただ、切ればいいもんじゃない。
(小楠一委員)
南区全体の現状調査の対象として、産業経済っていうような分野についての現状を分析したものを入れてほしい。先
行き心配な要素が大きいものですから。
(区長)
そうですね、今総務企画のほうで、いろんなデータを整理させていただいてます。そういったデータができましたら、皆
さん方に基礎データとしてお渡ししていきたい。
(会長)
今、国交省でやってますハザードマップね、あれは非常にいいと思います。
(区長)
区内の地下道の安全について、皆さんで良い方法を考えてみましょう。お金をかけずに看板を設置することも一つな
んですよ。分かりやすい看板を設置して、ここは大雨が降ったら通れませんよ、とか、ここは車が本来通る場所じゃな いですよ、とかね、そういうのを実は皆さん方と一緒にお話をしたいなと思って、資料を作らせていただきました。
<総務企画課長から平成20年度の概算予算要求について説明>
(柳川五朗委員)
委員それぞれの地域の立場に立って言い出すと、なかなかまとまらないんじゃないかと思います。やはり委員の立場
としては自分の身近なところだけにとらわれず、南区に共通した課題として区全体を捉えた概算要求を事務局のほうへ 提言していくっていう考えを持つべきではないかなと思います。
(区長)
はい、貴重なご意見どうもありがとうございました。大きな視点での取り組みが必要だということでありますので、そう
いった方針で皆さんがご議論いただければありがたいな、とそんなふうに思っております。
(鈴木勝委員)
みんなから要望されてるから言って帰らんとまた怒られちゃうから言いますが、児童健全育成事業関連で、うちのとこ
ろに放課後児童会っていうのがあるんですが、定員40人でずっとやってましたが、45人、今年は50超しちゃったです ね。さっき見てたら、この指導員謝礼っていうのがあったけれど、そういうのの解消問題が入ってなかったので、ダメだ なというふうに思ったですが、もし何か考えるとこがあったら考えてみてください。
(大山英雄委員)
森林保護事業と公園整備事業の関係ですが、現在の海岸線の惨状を見ると身震いがするような気持ちです。松くい
虫の猛威によって、この海岸線がなくなってきております。この海岸線、松の木も何にもなくなってしまったら丸裸でちょ っと大波がきたら、海岸浸食がどんどん始まってくと思います。それを防ぐにはやはりこの中にあります、森林保護事 業と公園整備事業、これは国、県全部やらなきゃとてもできる仕事じゃございません。特にこの海岸の砂防林の丘陵地 帯を守っていくにはどうしたらいいかが一番大きな問題になっていくのではないかと思いますが、これは今国のほうでも 相当大きな力を入れて検討してるようですがね、できるだけこれは、官も民もあげて国のほうへ要請して、早い時期に 手をうっていただくと、市でもこういうことは予算をたくさんつけていただいて、大きな事業をやっていただくということが 一番今緊急の要務だと思います。是非一度、そこら辺をお願いいたしたいと思います。
(岡田南部公園管理事務所長)
この地区は県、国、市、民地と4つに分かれています。それで、県の部分は西部農林が松の伐採とか植栽をしてます
が、要望してもなかなか予算がつかないということで今まで遅れてました。そういうことで、市のほうでは今度は森林課 が中心になって、やり始めたというとこです。私ども南部公園管理事務所のほうでも遠州灘海浜公園を担当しており、 松の枯れたものについては早期発見で、それを伐採ということでやってるわけです。それで、今年から、県の西部農林 のほうでは、砂丘のほうについては白砂青松っていうことで、割と松食いに強い樹木を植え始めてます。また、内陸部 の団地についたところは、松の枯れもひどいし、今後松に代わって常緑樹、例えばヤマモモとかウバメガシとか、そうい ったものを選定しながらやってくという計画が出ているようです。また、今年から当面5ヵ年ですけども民間の方からもあ る程度寄付をいただくということで、民のほうでも手を上げ始めた。市のほうでも先ほど言うように、公園のほうは公園 のほうでやる、また一緒に県、森林課合わせてやっと立ち上がり始めたというとこです。松枯れの状況は去年から非常 にひどい状況になっています。去年ちなみに公園のほうでも予算は倍ぐらいかかっています。それはなぜかというと、暑 さの関係もあります。そしてもう一つは、なかなか薬剤が使いにくくなったということがあります。そういった中で、どういう ふうにしていくかということで、一つは伐採と、もう一つは改植、そういったところがこれから進めていくことでございま す。
(大山英雄委員)
伐採してもダメなんです。伐採しても、春先になればマツノザイセンチュウを2万も3万もかかえたマツノマダラカミキリ
が飛び出て、だいたい1キロぐらいの範囲までは舞ってて、松の新芽について、ザイセンチュウが中へはいっていくので す。そしてザイセンチュウが非科学的に増えて、松の栄養分をいっぺんに食べちゃうんです。秋になるともう枯れてしま う。そういう状況ですので、伐採をしておいていただけじゃだめなんです。焼いてしまわないと。
(岡田南部公園管理事務所長)
おっしゃるとおりです。私どもでは、伐採したらすぐに処理しています。また、県のほうでは今ビニールをかけてやって
るらしいんですけど、それがどのぐらい効果があるかは今注意深く見守っております。今おっしゃったとおりで、松くい虫 ってマダラカミキリのことで、それが媒体となるんですね。それの足のほうに寄生してるマツノザイセンチュウ、それが松 に入り込む。また、もう一つ研究すると、ザイセンチュウがカビのようなものを食べるっていう、それが犯人じゃないかと いう、いろいろな犯人説がありますけども、マツノマダラカミキリ殺せばそんなに飛散しないということで、いろんなことが 関係しています。
(会長)
この問題については非常に重要な問題っていうことで提案していきたいと思います。国は国、県は県、市は市、という
ことで個々にやってるような感じを受けますね。これは一つにまとまって、やるべきではないかと思います。
(曽布川尚民委員)
せっかく南区ができて、区協議会委員として選ばれたわけですが、今まで地区同士が行き来してたかと言いますと、
あんまりそういう交流はなかった。だから、自分の地区以外の事情はよく分かりません。できましたら、もし市長のいろ んな方針が安定したとこで、これだけの人数を大型バスで地域内をこういう問題点があるんだというのを見学に連れて ってもらえると非常にこの地域内の認識ができて議論しやすくなると思います。
(区長)
今のお話、是非前向きに検討させていただきます。
(小楠一委員)
今回南区の予算っていうのは初めて見させていただいたんですけども、たぶんこれは新市建設計画を、今回区に分
かれたので、元の浜松市の分を区ごとに割って、こういうABCの形で分離されて提起されたんじゃないかと思うんです が、ぱっと見て感じることは、産業経済が今浜松市の非常に大きな課題になってるかと思いますし、それはまた南区の 大きな課題でもあろうと思うんですね。で、この予算の中に、そういうことが何かあるのかなと思って見てもちょっと見当 たらない。それはまあ本庁が中心になって考えることなのかもしれませんけども、やはり南区としても、非常に大きな課 題になってるはずです。特にここは半分工業と半分農村みたいな地域になっていて、共に非常に先行きが懸念されて いるわけで、そういうところを行政という中で今後どんなふうな取り組みをされていくのか、予算化案が実際にないと見 えてこないので、そういうところを聞いてみたいなというとこです。
(会長)
産業経済ですね。これは本庁で考えるべきことですが、南区としても考えていったらどうかということで、これは7月6
日の意見の中に入れていくということでいいじゃないですかね。
(区長)
会長がおっしゃったように、まさに先ほどABCって言いましたけども、C予算なんですよね。ですから、要望事項として
区の協議会でもそういう意見があったという形で処理をさせていただくような形になろうかと思います。
(鈴木勝委員)
終末処理場の前の土手があるわけですが、前の堤防の前に2間の丸太が転がり込んできた。それで内側の遊歩道
の舗装が全部めくれてがらがらになったんですね。それで、国交省へ言っても、向こうは割りと自信を持ってて、高さが 8mあるから心配ないと。実際に2間の丸太が入ってったですがね、転がって。そういう現状ですよ。
(区長)
つい1ヶ月ぐらい前に、終末処理場から安間川まで自転車道をずっと通りましたけど、そういう高さの問題、私はあの
時直感的には感じなかったんですけど、そういうことがあったとすれば大きな問題だと思います。例えば本庁の河川課 が国、県に対して要望するという形が可能だと思います。今回の概算要求とは切り離して考えていきますけども、南区 役所としてもやぶさかではございませんので、そういったところへお話をしていくことは、大事なことであると思います。
(内山博之委員)
ここの海浜公園で鵜が繁殖しててものすごいですよね。今あそこのそばへ行くと、ものすごい悪臭だし、野鳥インフル
エンザっていうのもあるしで、どうしたらいいのか、ちょっとわからんですが、天竜のほうでは鵜の有害鳥獣駆除をやっ てますが、こっちのほうは繁殖が多くてですね、ゴイサギとそれから、鵜の繁殖、もうどうしようもないですよね。そこら辺 もどう考えてるかを聞きたいです。うちのほうはあの鵜の渡り場所で、餌は天竜のほうまで行って、帰りには腹いっぱい 食べて、糞をたれて寝ぐらへ帰ると、そういうことで、干し物なんかにも糞がつくことがありますので、検討していただき たいなと思います。
(区長)
我々も3ヶ月ここの駐車場に止めてましてですね、頻繁に車が汚れてますよ。これに対しどういう方法がとれるのか、
こちらのほうは、環境団体等もございますが、先進事例を調査するっていうことも必要でありますし、また本課のほう へ、本課がどちらになるのかっていうのも難しい問題でございまして、カラスのときも、どこが中心になって事務局を設 けるのか、カラスがものすごく繁殖して天竜や佐鳴湖付近では問題になりまして、それをそのとりあえず、森林課のほう で有害鳥獣のようなかたちで、森林課が対応するとかっていう話もございますので、その辺も含めて本課と調整をさせ ていただきたいと思います。
(鈴木礼子委員)
自然災害対策で作られたのかどうか分かりませんが、浜のほうに土を盛った堤防が2うねあるんですね。ところが、
そのうねが全然分からなくなってて、ゴミ捨て場みたいな状態になってるんです。ただそれが、南区内にもあるのかどう か自信がないんです。それは西区内のことだったものですから、たまたまちょうど土地がからんでいたので見に行きま したら、これは私有地、自分の土地なんだけれども、その堤防がだらだらとなだれ込んでる、これはもうどうしようもない んだよって言われたことがありました。でも実際にはその裏側にもゴミとかもボンボン捨ててあるんですね。それが南区 内にもあり、津波対策だったらそのようにちゃんとやっててもらわなければいけないし、それもどこの行政がやってるの か。それが南区に延長でつながってきてるかどうか自信がないです。
(会長)
南区でいろいろ課題があるわけで、機会を見て、こういう問題について徹底的に研究する機会を設けていきたいです
ね。今ここで結論っていうのはなかなか難しいです。
(戸塚晃彦委員)
概算予算案に「区にぎわい創出事業」という新規の事業があります。次回7月6日に、もう少し具体的な内容等をお聞
かせ願いたい。せっかく行うわけですから、南区の特徴を十分活かしたいい事業にしたいなと思います。
(会長)
時間が無いので、あとは7月6日に、いろいろな意見を集約してですね出していただく形でよろしいでしょうか。
(事務局)
今お話にもありましたが、時間のほうも押してまいりましたので、7月6日ということで、お手元にこういう意見シートっ
ていうのがあると思いますが、その日ちょうど都合が悪いといくことがございましたら、こちらのほうに記入していただき FAX等でご提出をお願いしたいと思います。 ![]()
第2回南区協議会 議事要点 平成19年5月22日(火) 午前9時30分〜11時15分
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ward/minamiku/conference/minamiku/minami1902/document.htm
<区長から、環境月間、ストップ温暖化街頭キャンペーンほかについて説明>
(大山英雄委員)
ただいま区長さんのほうから大変貴重なご意見がでてきました。実は環境問題、特に地球温暖化問題は県も非常に
大きな事業として今まとめています。そういう中で、県の自治会連合会から、各支部それぞれで地球温暖化防止の企 画をしてくれといわれています。その事業費も自治会連合会にいただいています。しかし、具体的なことを県も言ってく れないので、実は何も手はつけていないのです。それがたまたま今出てきましたので、もし許されるなら、市の方の企 画として、これからの事業で結構ですから自治会連合会の理事会の場で進言してください。
(区長)
ありがとうございます。環境企画課と意見調整しながら是非そのような運びにさせていただきたいと思います。
(会長)
連合会、市、南区共同ということでよろしくお願いしたいと思います。
(大山英雄委員)
こういうことは皆さんで心がけないといけないことだと思います。
(澤根羊子委員)
地域の周りのひとに口コミで広めていいですね?大勢でやらなければ成果はあがりません。
(曽布川尚民委員)
少なくとも22日は私どもの会社全部そろってノー残業デー、ノーカーデーやろうと思っています。
(会長)
非常にいいことですね。
![]()
五島の未来を考えよう!
|